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    隠された歴史

    • 2015.07.23 Thursday
    • 04:08
    時間とともに忘れてしまうのは悲しいのか、救いなのか。

    時々、携帯でブラウザ立ち上げてるとでてくる電子コミックスの広告。
    エロマンガだったり、BLマンガだったりして「興味ねーよ!うぜー!」とか思っていました。
    そんななかで、ちょっと気になる異質なマンガの広告が流れます。

    「あそこは地獄ですだ」とか「おら、女郎になりてえ」とかそんなセリフととともにちょっと昔の劇画調少女漫画がでてくるやつです。

    あまりにも気になって(広告にひっかかった)アクセスすると、第一話の半分くらいは無料で読めるとのこと。
    試しにちょっと読んでみました。

    名作でした。
    amazonの電子書籍で購入して全話読みました。
    この作品レビューの評価が高く、話題作となっています。
    紙媒体のコミックスは廃盤ですが、反響の多さで復刊しました。

    電子書籍のほうが少し安いのですが、紙書籍で読んでも素晴らしい作品だと思います。


    この話は北海道の室蘭が舞台。
    今でこそ寂れた街になってしまった室蘭ですが、昭和初期、戦争の需要で鉄の街としてそれは栄えた都市でした。
    そこへ東北の貧村から売られた少女達が、遊郭街「幕西遊郭」へやってきます。
    そして、少女四人にそれぞれ壮絶な人生が流れていきます。

    この話自体は架空の人物や、架空の店ですが、「幕西遊郭」は実際に存在しました。
    そしてこのような少女達の話は大小あれ、似た様な境遇だったと思います。

    北海道の開拓には多くの男性が従事しました。
    それは一般の開拓民にしても屯田兵にしても、開拓当時から男性の人口のほうが多かったはずです。
    そのうえ、「タコ部屋労働」のように男性を騙して連れてきて、働かせているところもありました。
    北海道はしばらく、男性人口の多い土地柄だったはずです。
    そうなると、男性はやはり女性が恋しい。
    その需要に対応して花街、色街が作られていくのは必須の歴史でしょう。
    こうして道内の主要都市には色街、花街が形成されていくのです。
    そこにいる芸妓、娼妓は親に売られて仕方なく従事しているものがほとんどだったことでしょう。

    しかしながら今や、札幌のすすきのあたりを除いて、ほとんどその痕跡は時間の波に飲み込まれまれてしまいました。
    遊郭街は何もなかったように消えています。
    昔の妓楼もほとんど取り壊され、ただの住宅地になっています。
    働いていた女性達の姿を見ることもありません。
    苦界に身を沈めた女性達のことは誰も口にすることなく、忘れ去られていきました。

    今も昔も色街、花街についてもことは歴史の恥部と扱われます。
    おおぴらに語る人も少ない話題です。
    公の記録にはわずかに記載されるくらいです。
    でもそこには確かに、人間の原始的な欲望が織りなす悲喜交々の営みがあったはずです。
    そしてそこで働くもの、通うものが北海道の歴史を作ったのは事実なのです。

    著者が室蘭出身のマンガ家ということもあり、とても細かく取材して描いているのがわかります。
    教科書が教えてくれない、北海道の歴史。
    ぶっちゃけ、これ図書館におくレベルのマンガだと思います。

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    • 2018.12.31 Monday
    • 04:08
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      コメント
      ううむ、これも読みごたえありそう……まるこちゃんはキラリ光る作品を見つけるアンテナがいい感じに機能していて、うらやましいですなあ。しかしウェブコミックの広告、エロいの多いですよね……。
      • たんの
      • 2015/07/23 5:28 AM
      これ、旧版の文庫コミックで読んだような記憶が…。
      冒頭の床にぶちまられたうどんを必死に啜るシーンとか、中盤の肌の白さと滑らかさが男をそそらせるのだとか、後半の女郎屋を抜けた後で起こる壮絶な事件とか、その後の生き方とか、ラストシーンで出てくる語り手たる娘の正体(というほどのものでもないか)とか。……あってる?

      賤業と呼ばれてしまう職に1度でも付いたら、その土地から離れないとどうしても生き難いのだろうか。

      松本清張の「ゼロの焦点」とか連想します。
      • 山犬。
      • 2015/07/23 6:12 PM
      たんのさん
      amazonの他、まんが王国でも読めます。
      ネットのマンガ広告、サイトによってはエロいの流さなくなりました。
      銃規制かな。
      mixi見てても、エロまんが広告が流れていたころは本当にうざったかったなぁ。
      小説だったら帯広にあった木賊原遊郭にいた元女郎さんの半生を書いた「まつり囃子」というのを持ってます。
      こちらも絶版なのでよかったらどうぞ。

      山犬。さん
      そうです、それです。
      すっごい壮絶なんですよね……
      なかなか読み応えある作品でしたよ。
      遊郭とかタコ部屋とか遠い話だと思っていたらそうでもなかった感じがずしんと来ました
      • まるこ・りお
      • 2015/07/23 11:58 PM
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